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お知らせ

「防災の日」の様子をお届けします。

ニュースイベント

令和7年7月4日(金)に、「防災の日」の特別な取組を実施しました。これは、平成29年の九州北部豪雨災害により大きな被害を受けた地域にある本校が、災害の記憶を風化させず、生徒一人ひとりが「命を守る力」を身につけることを目的として毎年行っている行事です。

今回の取組では、犠牲となられた方々に哀悼の意を捧げるとともに、本校独自の科目である「防災学」を受講している、2年生3名の生徒が全校生徒に向けて防災を呼びかけるもので、協力してオンラインで発信しました。

放送にあたっては、放課後に何度も打合せを重ねながら台本を作成し、当日も放送直前まで台本を真剣に読み込み本番に臨みました。生徒たちの放送は約5分間にわたり、災害時に求められる判断力や避難行動、地域防災との連携について、分かりやすく、力強いメッセージで全校に伝えてくれました。

また教員による放送により、九州北部豪雨で犠牲となられた方々へ哀悼の意が述べられ、全校で1分間の黙祷を捧げました。教室は静寂に包まれ、生徒一人ひとりが真摯な気持ちで犠牲者を悼む時間となりました。

学校受付に設置されたディスプレイでは、当日の様子を記録した写真とともに、九州北部豪雨による被災地の状況を紹介し、災害の甚大な被害を改めて実感しました。

さらに今回の取組には、地元テレビ局による取材も入り、FBS福岡放送の情報番組「めんたいワイド」にて、私たちの防災に関する取組が紹介され、「防災学」を学ぶ生徒へのインタビューも実施されました。生徒たちは緊張しながらも、自分たちの思いや学びを自分の言葉で丁寧に語り、災害への備えや命の大切さについて真摯に発信していました。番組では、「大量の土砂が流れ込んだ高校で生徒が考えた 深夜に『高齢者等避難』→避難すべき? 九州北部豪雨から8年」と題し、平成29年の九州北部豪雨を経験した本校が、災害への備えを日頃からどのように考え、実践しているかを特集いただきました。番組放送後、FBS公式ページにも記事が掲載され、YouTubeにて放送の様子もご覧いただけます。
ぜひ、以下のリンクよりご覧ください。

◆ FBS公式記事

https://news.ntv.co.jp/n/fbs/category/life/fsdfb7a21fa2a54659ba73b0f93dea6634

◆ 番組放送のYouTube動画

https://youtu.be/PfsW2k0CQNM?si=AO6elukbTQ0yHEML

「防災学」は、災害の教訓を未来へとつなぐ本校独自の学びです。防災に関する知識を学ぶだけでなく、「自分の命を守る」「周囲と協力する」「地域の安全に貢献する」ことの大切さを、生徒自身が考え、行動に移す力を育むことを目的としています。

今後も本校は、地域と連携しながら、生徒の防災意識を高める教育活動に力を入れてまいります。

【以下当日使用したスライド】