この夏、本校の生徒たちが社会福祉法人宏志会が主催する夏祭りにボランティアとして参加させていただきました。会場では多くの利用者の方々と触れ合い、生徒たちにとって学校生活だけでは得られない大変貴重な経験となりました。
ボランティアに参加した生徒からは、次のような声が聞かれました。
「利用者さんに聞こえるようにハキハキと話したり、授業で学んだ車いすを使うときの注意点を思い出しながら行動することができました。」
「利用者の方と会話をするのが難しく、思うようにコミュニケーションが取れなかったことが心残りです。」
「今回はなかなかうまく動けなかったと感じました。次のボランティアでは、この反省を活かして頑張りたいです。」

また、同じ日には3年普通科福祉類型の生徒が福祉実習を行いました。生徒たちは「常によりよいコミュニケーションを意識し、利用者の方々と一緒に楽しもう」という姿勢で臨み、三年間の学びを活かした取り組みを実践しました。その姿からは大きな成長を感じることができました。
実習に参加した生徒の一人は次のように話していました。
「利用者の方から『ありがとう』という感謝の言葉や『かわいいね』といった温かい言葉をたくさんいただきました。特に名前を覚えていただけたことが一番嬉しかったです。自分たちで企画したレクリエーションでは、積極的にコミュニケーションを取ることができ、利用者の方に楽しんでいただけただけでなく、私自身も大きな達成感を得ることができました。笑顔で過ごす利用者の方々と触れ合う中で、三日間の実習はあっという間に感じました。」

今回の体験を通して、生徒たちは「人と関わることの喜び」や「コミュニケーションの大切さ」を改めて学ぶことができました。
最後になりましたが、温かく迎えてくださった社会福祉法人宏志会の皆様に心より感謝申し上げます。