本校の１年美術選択者と美術部が、杷木インター近くのガソリンスタンド裏に設置された大きな壁面に壁画を制作しました。
この取り組みは、地域医療に携わる森山内科の森山院長から「地域を明るくしたい」という思いを受けて始まり、杷木中学校との合同制作として企画されたものです。生徒が地域と関わりながら作品をつくる貴重な機会となりました。
制作は、12月の月曜日３日間を活用して行いました。
初日は、真っ白で果てしなく広く感じられる壁面を前に、生徒たちも少し緊張した面持ちでした。しかし下描きが進むにつれて壁が少しずつ色づき、次第に自分たちの作品として形を帯び始めると、楽しそうな表情が多くみられました。
作業中は、絵の具が飛び散って服や手足が汚れてしまうこともありましたが、それを気にするよりも「いい作品にしたい」という気持ちが勝っていたようで、生徒たちは笑顔で筆を動かし続けていました。
また、広い壁を仕上げるためには協力が不可欠で、声を掛け合ったり役割を分担したりしながら進める姿からは、普段の授業とはまた違うチームワークの良さを感じました。
校外での活動ということもあり、生徒にとっては普段の教室を飛び出した“特別な授業”でした。外の空気を感じながらのびのびと制作できたことで、創作意欲もいつも以上に高まり、完成に近づくにつれて「もっとこうしたい」「早く全体を見たい」といった声も上がっていました。
３回の作業を終えたときには、真っ白だった壁が鮮やかな作品へと生まれ変わりました。完成した壁画は、杷木インター周辺を訪れる多くの方々の目に触れ、地域に明るさや楽しさを届ける存在となることでしょう。
