news

お知らせ

食農科学科課題研究発表会を実施しました

ニュースイベント

令和8年2月9日(月)、「令和7年度 食農科学科課題研究発表会」を実施しました。本発表会は、食農科学科3年生が科目「課題研究」を通して1年間取り組んできた研究成果を発表するもので、本校における特色ある農業教育の成果を共有することができました。

食農科学科3年生が発表者として参加し、2年生に向けて発表しました。発表会は会場準備や進行、時間管理などを農業クラブが担当し、生徒主体の運営が行われました。

発表内容は、生産・資源・食品の各分野にわたり、いずれも生徒が自ら課題を設定し、試行錯誤を重ねながら探究してきたものです。生産分野では、ブドウの着色不良を改善し品質向上を目指す研究をはじめ、柿渋が持つ力に着目し、日本の伝統的な知恵と現代の農業を結び付けて考察した研究が紹介されました。また、ツバキの葉に含まれる葉緑素を失活化して作成したしおりや、木材を活用したベンチ製作など、農業を通じて地域社会に貢献する取組も発表され、ものづくりと地域連携の大切さが伝わる内容となっていました。

資源分野では、コーヒーかすやおがくずといった未利用資源を活用したキノコ栽培の研究が発表されました。廃棄されがちな資源に新たな価値を見いだし、持続可能な農業の在り方を実践的に探究する姿勢は、環境問題や資源循環への意識の高まりを感じさせるものでした。

食品分野では、一から製法を考え工夫を重ねて作り上げたバターパンの研究や、ネギを活用した三校連携による地域活性化の取組、B級品の柿を原料とした和紙作りなど、食と農を通じて地域に貢献しようとする発表が多く見られました。そのほか、ネギ味噌餃子の商品開発や、製菓分野での再挑戦をテーマにした研究など、生徒ならではの発想力と粘り強い取組が感じられる内容が続きました。いずれの発表も、失敗や課題に向き合いながら改善を重ねてきた過程が丁寧に説明され、研究の深まりが伝わりました。

2年生は、先輩たちの発表を真剣な表情で聴講し、発表評価シートに感想や意見をまとめました。研究テーマの設定方法や実験・調査の進め方、成果のまとめ方などを具体的に学ぶ姿が見られ、次年度自分たちが課題研究に向けて目標を明確にする機会となりました。また、3年生の発表を通して、課題に主体的に取り組む姿勢や、成果を分かりやすく伝える力の重要性を実感した様子も伺えました。

今回の課題研究発表会は、3年生にとってこれまでの学びを振り返り、自らの成長を実感するとともに、2年生にとっては今後の学習活動への意欲を高める機会となりました。食と農を軸に、地域、環境、持続可能性について主体的に考え、行動してきた生徒たちの姿から、食農科学科における学びの充実と教育の成果が強く感じられる発表会となりました。

発表で使用したスライドの抜粋

食農科学科課題研究発表会の様子